お仕事とそうではないもの。

社会人5年目の仕事で感じたこととそうではないことのメモ代わり。

今から5か月前に書いた日記。

多分、私のこれから先2年間の指標となるもの。だからあえて今更だけど掲載しておきたい。

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異動してから早2か月。

まだまだ出来ないことだらけ。
そして今までの癖で上司と先輩に相談、質問しすぎて若干ウザがられ始めたのも自覚しつつ、でも、まあ、そこそこ頑張っていると思う。
正直、年末まで頑張ってそれでも全くできないなら、課長に次の4月に異動させて欲しいと申し出るつもりでいた。
それをやったら二度と日の目を見ることはなくなるだろうし、本社にいられなくなってしまうだろう。
でも、異動した当初は本当につらくてつらくて、そうとでも思わないとやっていけなかった。まあ、今も十分つらいけど……

何がつらいのだろう。

まず、仕事が自分で全くコントロールできないこと。
お昼ご飯はほぼ食べられないし、夕飯も食べられないことが多い。
たまに気分転換で外でランチをすると叱られたりする。そんなところは結構キツい。ただでさえストレスが溜まるというのに、それを発散する場がない。
あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーうぜええええええええええええええ!!!!!!!!!とトイレで叫びたくなることがしばしばある。

次に、職場の人間関係。忙しくて余裕がないせか、これが正直あまり良くない。
先輩たちの日々の話題は上司の悪口と後輩がいかに仕事ができないか、である。話していて全く面白くない。
みんなプライドが高いのだ。自分は自分の領分で頑張って成果を出しているという自負もあると思う。
でも、なんていうか、必要以上に厳しいなぁとは思う。あんなに悪口ばかり言っていて楽しいのだろうか。少なくとも私は面白くない。

そして何よりも、私は今、ひとつ上の先輩とペアで仕事をしている。しかしまったく仲が良くない。いや、別に仲良くする必要はないと思う。お友達になることは求めていない。
ただ、単純に円滑なコミュニケーションが取れてないと私は思う。
どうしたら先輩とうまく意思疎通を取れるのか、私は2か月経った今でも掴みかねている。

この2か月先輩を見ていて思うこと。
この人は凄く仕事ができる人だと思う。
人事部からこの部署に異動してきた、まさにエリート街道爆進中の若手である。
人事部で培った語彙や社内規範、暗黙のルールなどを知っているという強みもあるし、そもそものコミュニケーション能力も極めて高い。効率的で要領が良い。また、仕事に対して恐ろしくストイックである。
私のように、時限的なお祭り仕事ばかりしてきた、一生懸命さだけが売りという若手とは持っているものが違いすぎると思う。

ただ、なんというか……私がポンコツだからかもしれないが……私自身は一緒に仕事をしていて、やりづらいなぁと思う。
先輩は何でも出来てしまうから、多分自分でやったほうが早い。私が異動した当初は、まさにそうだったことだろう。
私が慣れない仕事にあたふたしていると、「いいいい!いいから貸して!!」と私に任せようとした仕事を結局自分で処理してしまうことが多かった。異動してきたばかりで全体の流れも分からず、一部しか見えない中で全く別なことを言われるとパニックに陥っていたし、その上繁忙期で業務量も多く、なおかつスピード感も求められる上で、今年は例年にない仕事も次々発生した。
その状況で私は10の仕事を任せられたら2は忘れる、あるいは抜けているような状態だったから、仕事のできる先輩からしたら、「この1個下はどれだけポンコツなんだろう!!俺と違いすぎる!!」とさぞかし思ったことだろう。

また、これが上司という立場なら、そんな出来ない奴が年度途中に来たとしても、育成するのが仕事だから、また違ったことと思う。
しかし、先輩はあくまで先輩であり、私とは年次が違うだけで、基本的には対等な関係である。私を育成する必要もない。
さらに、先輩自身が異動してきて1年目だった。まだ先輩だって本当なら前任者の下で勉強しながら仕事を進めている時期だったはずだ。
そこで何も分からないポンコツをペアに付けられたらたまったもんじゃないだろう。

私は要領の良い人間ではない。
コミュニケーション能力も高くないし、そもそも今の仕事に必要となるものをひとつも持っていない。いや、いなかった。
例えば、関係者たちと意思疎通を図るための語彙。本社内の人脈。担当者との信頼関係。担当者や上司の人柄を把握した上での対応。マニュアルにないちょっとした(でもそれが要だったりする)注意事項……何ひとつ持っていなかった。
そうした中で、繁忙期に周りを見て空気を読み適切な対応を取れ、というのは少なくとも私にとっては筆舌に尽くしがたいほどに難しいことだった。

でも、昔の私だったらそこでめげたりしなかったと思う。多分先輩に対して「毎朝お互いが何をやるかを話しませんか」とか提案しただろう。
ペアでほぼ同じ仕事をしているのに、お互いが何をしているのかを共有する時間がほぼないのは不健全だ。というか逆に効率が悪いというか。
別に先輩と個人的に仲良くしたいとは一切思わないけども、お互いに何をしているのかを把握しておくことは仕事を進めていく上で決して無駄ではないと思う。

ただ、今の私は先輩にその提案がしづらいのだ。
先輩は業務の主担当なので、はっきり言って私が何をやっていようがいまいがあまり興味がないと思う。自分が好き勝手進めて、面倒な部分、時間がかかる部分を私に振っておけばいいから。
私と情報共有をする必要なんて先輩にはないのだ。自分の好きにやればいいんだから。

ただ、私はそうはいかない。
私はずっと先輩の動きを観察し続けないと何をやるべきか分からない。
それはきつい。仕事が進めづらいのだ。

本来、そうした進捗管理は係長の仕事ではないかとも思うけど、今の係長は自分の武勇伝を話すばかりで、はっきり言って部下をあまり見ていない。「俺がお前たちの席に座っていた頃はなぁ……」が口癖で、その頃の俺に対して、今のできない私たちを叱る。いやいや、あのさぁ……できないならできないなりにこのメンバーでできることを考えませんか、と思うけど、どうやらそういう発想はないらしい。

結局みんな、自分ができればいいのである。
自分の領分を守ってさえいれば。

だけど、なんか、私はイマイチ納得いかない。
先輩がニッコリと笑いながら、「俺、俺の直属の係長、本当に嫌いなんだよー」とか言っているともうなんか(そういうやつに限って3分後にはその係長に猛烈にゴマ擦ってるんだよな)……なんなのこの腹黒メガネ(苛)と思ってしまう。
食えない人種しかいない。

ここで私ができること。
とりあえず、今年度いっぱいは全方位に誉め殺しである。
「ペアを組んでいる先輩はどう?」と聞かれれば、先輩の素晴らしさ、仕事がいかに出来るかを語り、どうしたらこのポンコツの自分は先輩に追いつけるのかを嘆く。
他の先輩も基本は全部アゲる姿勢を忘れてはならない。わざとらしい「俺ってマジでできないからさ〜」的な「お前それ1ミリも思ってないだろ?お前はプライドが高いから他人が万が一そんなこと言おうもんなら一生根に持つだろ?」という自己卑下に対しては、「先輩がいてくれるからこそうちの係は成り立っているんですよね!!」と全く思っていなくても、心にもなくても、感情がこもってなくても言っておく。
後輩の悪口に賛同を求められれば、「彼はこういうところが丁寧ですよねー」とか話題をすり替えておく。
係長は……正直、私、この人と相性合わないんだよなぁ、と思うけど、そこは知らん顔をしておこう。

昔、同じような気持ちになったことがある。
大学で部活をやっていたとき。
自分の同期が次々とやめていき、そして残された同期はいつも悩んでいた。私は辞めなくていいのか。私が選んだ道はこれで良かったのか。
私はその雰囲気が凄く嫌だった。
そのとき、一度だけ思ったことがある。
私は、こんな組織は嫌だ。部活をやるからには、楽しくやりたい。
私がリーダーになったら、後輩たちにはこんな気持ちは絶対に味わせたくない。

ふと、そのときのことを思い出した。

今は、まだまだポンコツで、ヒエラルキーも低い私。
でも、こんな組織は嫌だ。上司と後輩の悪口しか共通の話題がない、こんな余裕のない組織は嫌だ。
この組織は忙しい。それに食えない人ばかりだけど……せめて、笑うしかない組織にしたい。ここはカンパニーの中枢部署だ。ここが笑っていたら、絶対にカンパニー中に良い影響が与えられるに違いない。
もし2年半在籍しなければならないのなら。
私が、あと2年かけてそういう組織に変える。
他でもない私が変えていけばいいのだ。