お仕事とそうではないもの。

社会人5年目の仕事で感じたこととそうではないことのメモ代わり。

先輩のこと

久しぶりに先輩とメールした。

「先輩」というのは、大学時代の部活の先輩であり、そして会社の先輩でもある、とある女性の方である。気さくで、器が大きくて。要領が良くて頭の回転が速くて……とにかく大好きで、そして尊敬している、そんなお方なのである。

先輩とはいえ、本当は同い年。学生の頃はよくその点を弄られた。〇〇ちゃんは同い年だからな、よし、今日は先輩後輩ではなく、年齢で敬語を使い分けよう!とか。私らの高校卒業年次っていつだっけ。とか。
そのたびに、先輩はズルいなぁと思った。
私はこの人にはもう一生追いつけないのに、こうやって元々同じラインに立っていたことを否が応でも自覚させる。ズルい。ああ、ズルい。
私にとって先輩は、本当は友達になりたい人だった。もし高校までに出会っていたら、きっともっと仲良くなれたのに。
同期たちが「せんぱーい!大好きー!」とストレートに好意をぶつけて苦笑されるなか、私はひそかにそんな片思いをしていた。

学生の頃、先輩は数少ない部活で本音を語れる人だった。
私のやめたい、という後ろ向きな気持ちを共有して、笑ってくれる人だった。
その頃も私は部活内でも小さな組織にいて、そこでの関係が大好きだった。基本みんな後ろ向きなんだけど、なんだかんだやっちゃうよねーっていう。
改めて考えると、私は昔からそういう集まりが好きなんだろうね。少人数で一見後ろ向きに盛り上がる会(笑)今の係飲みもそうだし、部活内の担当者飲みも、思えば係飲みに通じるものがある。

私が今の会社に入ったのは、そんな先輩の影響が少なからずある。先輩が「この会社、面白いよ」と言っていたので、この人が面白いっていうならそりゃ面白いんだろうな、私のようなやる気のない人間でもやっていけるかもしれない、と思ったのが理由のひとつだった。
先輩は学生時代から要領が良く、人柄も素晴らしい人だったので、きっとこの人はバリバリ出世していくだろう、私は「先輩やっぱりすごいなぁ!」ときゃっきゃっしながら言いながらついていくんだろうなと、そう思っていた。

そんな先輩が来月から産休に入るらしい。

いつの間にか、バリバリ働くキャラは私の方だった。激務部署にきた。そして3か月後には昇進する。
一生追いつかないと思っていた先輩よりも先に昇進することになった。正直、驚いた。
同じように部活をしていて、同じように就活して、同じように会社に入り……そして、女性の人生は別れていくのだ、と思った。
先輩はもう誰かのお母さん。産休に入り、育休になり、復帰するのは早くても1年半後くらいだろう。やめちゃうことはないだろうけど。
その間、私は……私はどうなるんだろう。多分、何も変わらずバリバリ働いていると思う。
自分が結婚することも、子どもを産むことも正直まったく想像がつかない。私はいつも同世代から遅れをとっているから、もし結婚するとしても、出産を経験するにしても、周りに比べて少し遅いと思う。そして、同世代からいっぱいアドバイスとお叱りをもらいながら、時に泣きつきながら(笑)、経験するんだろうなぁ。

先輩が職場からいなくなってしまうのは、とても寂しい。「せんぱい!ちょっと!!ちゃんと言ってくださいよ!!」と何かと声をかけていた。
この5年間、なんのご縁が、職場同士がカウンターパートになることが多く、仕事でお電話する機会もままあった。仕事の交渉をするはずが気付いたらランチのお誘いになり、係長に「すみません!うまくいきませんでしたぁぁ」とご報告したら、「別の交渉はうまくいったようですが(笑)」と笑われたこともあった。
そんな大好きな先輩。いつも思いを共有してくれた先輩。もう遠い存在になってしまう。お話できなくなっちゃうかなぁ。
なんだか、とても寂しかった。
そして思う。きっと女性は誰しもそういうものかもしれない。私はこのまま仕事を選ぶ人生でいいのかしら……(笑)