お仕事とそうではないもの。

社会人5年目の仕事で感じたこととそうではないことのメモ代わり。

合格の嬉しさはお礼を伝えられることだと思う

11月に入り、試験の合格発表があった。

今年の2次試験もなんとか合格。今回は冗談ではなく本当に落ちることを覚悟していたから、合格の知らせを聞いたときは思わず歓声を上げてしまった。ほんとに恥ずかしい……笑

 

試験に受かって嬉しかったことがふたつある。

 

ひとつめは、様々な方からお祝いの言葉をいただけたこと。

これまでにお世話になった方からたくさんお祝いのご連絡をいただいた。

せっかくだから、感謝の気持ちを忘れないように書き残しておきたい。

初めての部署でお世話になった部長2人、係長4人、先輩3人。

つい先日まで在籍していた部署でお世話になった部長、課長、係長3人、先輩、後輩。

同期、そして今お世話になっている方々。

 

「おめでとう」「また飲みに行こう」「お祝いしなくちゃね」という言葉をいただけることは、もちろん嬉しい。

でもそれ以上に嬉しいことは、感謝の気持ちを伝えられることだと思う。

自分にとってそれがどれだけ大切なことで、あなたがいてくれて本当に良かったと、その気持ちを伝えられることがありがたいと思った。

自分の努力が報われたのはもちろん嬉しいことだし、安堵もしたけれど、社会人の試験は自分が頑張ってどうこうなるものだけではない。社会にいる「わたし」は、学生時代のように「他人は他人、私は私」と一人割り切って生きているわけではない。周りの皆さんとのつながりがあって、組織の「わたし」がいる。私一人ではどうにもならない。

だから、組織の「わたし」を作ってくださっている周りの方にお礼をお伝えできる機会ができること、そうやってまたご縁を確認できること、それがどんなにありがたいことか。

試験に受かって良かったと一番に思ったのは、この点だった。

 

特に、これまでの5年間でお世話になった係長がみんなご連絡をくれたのは、本当に嬉しかった。

 

1年目の係長は、試験が終わってすぐお疲れ様会を企画してくれた。

しかしなんとも間が悪く人事異動があり、しかも異動先が割と忙しい部署だったから、その会に参加することができなかった。係長は、「リベンジしよう」とメールくださった。

私にとっては、初めての係長。とにかく怖かったなぁ。今でも当時言われたお叱りの言葉は忘れられない。笑

だけど、そんな係長が異動されるときは寂しかった。不安もあって、泣いてしまった。

「泣いてくれるのは嬉しいけれど、お前はそういうところが学生気分が抜けてないんだよ!」と言われたこと、今でも覚えている。でも、目は優しかった。根はあたたかく、優しい人なのだ。ちょっと口は悪いけどね。笑

 

2年目の係長は、今、近くの部署にいらっしゃる。私の合格を知ると内線で電話してくれた。いつも必ず、当時の係で一緒に働いていたお姉様の名前を出して、「○○さんが飲みに行こうって言っているからねえ。巻き込むかもしれませんがそのときはよろしくお願いします。フォッフォッフォ」と嬉しそうにお話してくださる。「ぜひ巻き込んでください。またやりましょう!」と言えることは幸せだと思う。

係長と○○さんのことを、私は部下だった当時、「係のお父さん、お母さんですから!」とよく言っていた。笑 1年目の係は係長をはじめメンバーがみんな若かったこともあって、今でも一番お父さん感、お母さん感があるかもしれない。2年目の係は、おふたりをはじめ、メンバーがみんなアットホームで、さばさばしていて大好きだ。

 

3年目の係長は、言わずもがなのあのお方。実は職場にご連絡をくださらなかった。だけど、私は確信していた。係長は私用メールで絶対にご連絡をくださると。笑 なんの自信、って自分でも思うけれど、でも係長はそういう方だから、って。1年間ペアで仕事をしていたのだ。係長と信頼関係を構築するために本気で向き合ったからこそ分かっている、という不思議な自信。笑

午前を回る頃、係長からメールをいただいた。「ご連絡が遅くなりすみません」から始まるメールには、「あなたの合格を自分のことのようにとても嬉しく思います」と書いてあった。この上司は、私にとって特別なのだ。2年目の係長が職場の父ならば、3年目の係長はお兄さん。会社人生で、自分の3歩くらい前を歩いている。尊敬しているんだけど、でも同じくらい負けたくないって思える人。係長が頑張っているんだったら私も負けていられない。多分、あちらも同じようなことを思っている、ような気がする。酔ったときにしかそんな話は口にしないけど。係長の言葉は、いつもまっすぐ、自分のモチベーションに結びつく。

 

3年目の隣の係長もメールをくださった。

実は少し意外だった。隣の係長との距離の取り方が一番難しいかもしれない。こちらからがつがつと「係長、今度飲みに行きましょう!」なんて近づきすぎると如実に困られて、かわされる。かといって、もうお声かけするのはやめようと距離を置いていると、そっと近づいてくださる。

今回はまさに後者だった。「落ち着いたら、今度こそお疲れ様会兼お祝い会をやりましょう」という言葉が、ただただ嬉しかった。なによりも、隣の係長がおっしゃってくださることが。

 

4年目の係長はついこの間までお世話になっていた方だ。係長らしい、大変丁寧なメールをくださった。一瞬悩んだ挙句、私は即座にお電話した。無事に合格したことと、感謝の気持ちを一番にお伝えしなければならないのは、試験までの期間、アドバイスをくださり、そして何よりも支えてくださった、係長をはじめとした前の部署の同僚だと思ったから。

電話に出られた係長は、「あなたが忙しいと思ったからメールにしたんですが……」と、異動内示のあとお電話したときと同じように、やはり戸惑われていた。笑(こういうところ、私と係長の相性が合わないと思うところ。笑 ハイコンテキストなコミュニケーション、人への気遣い方、そういうところがいまいち合わない。)私がいなくなってからの仕事について、色々お伺いしたいことはあったけれど、それはまた今度お会いする時にしましょう、と言って電話を切った。明らかに戸惑われていたけれど、でも、久しぶりに直接お話ができてきっと良かったと思う。きっと、電話を切ってから、「ああ、忙しいくせに電話してくるなんて(私)だな……苦笑」と戸惑われながらも、思われたことだろう。お酒が入っていた方が、我々はおそらく上手く話せるかな。笑

 

合格して嬉しかったことのふたつめは、その答案の内容にある。

実は私は今回の答案を、初めての部署で上司や先輩方から教えていただいたことを参考に作り上げた。

だからこそ、私の大好きな方々との実績を評価してもらえたことが嬉しかったし、これから皆さんにお会いする機会が会った際には、「皆さんのおかげで合格できました」、と具体的な内容を伴って言えることもありがたいと思う。

 

学生の頃は、試験に合格することは、ただただ自分のプライドが満たされるからこそ嬉しかった。

だけど、社会人になって、試験に受かる喜びはそれだけではないと思った。

もちろん、落ちたら素直にむちゃくちゃ悔しい。自分の頑張りが評価されなかったら、おそらく言葉には表せないほどに悔しく、情けなく、そして自分が許せないはずだ。それは、自分のプライドが満たされないこともそうだし、「頑張れ」と言ってくださった人たちに顔向けできないと思うから。私のために時間を使ってくださったのに、私はそれに報いることができないことを申し訳なく思うはずだ。

だからこそ、合格して御礼が言えることは嬉しかった。プライドが満たされること以上に、「ありがとう」の言葉を言えることが幸せだった。

「自分のことのように嬉しい」と言ってもらえること、だからこそ、「あなたのおかげで受かりました!」と言えること、その喜びを初めて知った。

私には、そう言える上司、同僚がこの5年間でこんなに増えたのだ。

「仕事なんて嫌い」、そう言っていた入社したばかりの私。

毎日、通勤路でお腹が痛くて仕方が無かったあの頃。あれから、4年半。

今回の試験で、社会人になって、この組織に入って結ぶことのできたご縁を改めて感じた。

「おめでとう♪」「お疲れ様会をやろう」「リベンジしましょう」「お前はやっぱり肉だな」「自分のことのように嬉しく思います」「毎日頑張っていたことが報われましたね」「嬉しいお知らせをありがとう!」「congratulation!」「これからまた忙しくなりますが今後もよろしくお願いします」……そのときそのとき、ご一緒した頃の背景を交えながら、様々なお祝いの言葉をくださった皆さん。周りの人に恵まれたことを、素直に幸せだと思った。

そして、そのひとつひとつに「ありがとうございます」と、そしてその人との思い出を踏まえた「これから」を考え、メールにしたためる。その時間の充実感。

 

これからも、そういうご縁をひとつでも増やしていきたい。

そのために、愚直に、誠実に、何よりも一生懸命仕事をしていきたい。

仕事はやっぱり好きではないけど、でも、この組織で仕事を通じて出会えた皆さんが好きだから、たまに仕事が好きなのだと誤解しそうになる。

私は、何をしていてもそれなりに楽しいし、それなりにいつも愚痴も吐く。おそらく、天職はないと思う。

でも、誰かと信頼関係を作っていく時間は他に代え難い幸せだ。この人と出会えてよかった、そういう人に一人でも出会えたら、その組織に来た意味はあると思う。

 

これから、皆さんに直接お会いして、一人ひとりこの5年間での感謝の気持ちをお伝えしていける。

そう思うと、合格できて本当に良かったと思う。


追記:

その後も色々な方からお祝いのご連絡をいただいた。

以前お世話になった課長、私のことを温かく見守ってくださったおじいちゃん。大学からの先輩。

本当にありがとうございます。