お仕事とそうではないもの。

社会人5年目の仕事で感じたこととそうではないことのメモ代わり。

引継書を作る。

久しぶりにお仕事大好き係長(私の前の上司)からメールをいただいた。
係長とは、1月に新年会をやりましょうと言っていたのだけど、相変わらず仕事が忙しいらしい。
2月下旬ごろには……という係長に対して、安心してください!、とお返しした。
安心してください、新年会ができなかったとしても、我々にはお花見もお疲れ様会も、そして暑気払いもありますから、と(笑)新年会ができなかったら暑気払いにしましょう、そう返信した。

係長のメールは本当に面白い。
そう言えば異動して半年間、毎週のようにメールをしていたのだ。当時、私は勤務地も仕事もガラリと変わって本当に寂しかったし、係長はそんな私に(当時はまだ業務に余裕があったこともあり)お付き合いくださったのだ(今思えば本当に感謝してもしきれない……)。
そんな上司から久しぶりにメールをいただいて、これだよこれーーーー!と思ってしまった(笑)
最近の仕事内容。出張に行ったこと。出張先で美味しいものを食べたこと。って、いやいや、それが出張の理由じゃありませんよ(笑)あなたは美味しいものお嫌いかもしれませんけども(笑)
……一見すると生真面目なのに、ツッコミどころに溢れたご機嫌な元上司からのメール。
突っ込んでくださいと言わんばかり。行間からは、係長のドラえもんみたいな含み笑いが聞こえてきそうで、思わず笑みが漏れた。ふふふ、ふはは、やっぱり仕事はこうでなくっちゃなぁー。
素直に羨ましいと思った。美味しいものが食べられる出張ももちろん羨ましいけれど(笑)、このご機嫌な上司と仕事ができることが、何よりも私は一番羨ましいと、そう思った。
この上司にかかると、(ご本人曰く「仕事は大嫌いですよ!生活のためですよ!」らしいけど)、なぜ仕事はこんなに楽しそうなんだろうか。確かにみんな愚痴は言う。それも結構エゲツない悪口が多い。同じ愚痴でも、なぜこの上司とのしょうもない愚痴は、冗談は、こんなに笑えるんだろうか。
きっと誰かを傷つけないからだ。そして、愚痴を言う何倍も、誰よりも、不器用だけど、係長が全力なのを見ているからだ。
やっぱり、係長はお仕事お好きですね、とニヤニヤしてしまった。そんなお仕事大好きな上司を、仕事を楽しいものに見せてくれる上司を、私はご信頼、ご尊敬申し上げている。

今日は引継書を作っていた。
今の上司曰く、私の異動の可能性は「まず無い」(今年が異動1年目だから)そうだし、異動しなかった場合は来年度も同じ担当に付く予定だけど、それでも引継書を作っている。
その理由は、そうは言っても私が内心異動を希望しているから(笑)
今年は異動希望をそんなに積極的に口にはしていないし、特に管理職への根回しもできていない。
ご機嫌な元上司と新年会が開催できたら、「係長と仕事がしたいから部下に引っ張って下さい!」とでもジャブを打っておこうとは思ったけれど、それもなかなか厳しそうである。
とはいえ、異動を希望する者としては異動できる状態にしておくことは最低限必要だと思うので、時間を見つけては引継書をコツコツ作っている。
異動しなかったとしても、自分が一年間やってきたことをまとめておくのは、来年度の準備をする上できっと少しは役に立つはず……

あなたがいないといけない、あなたしか分かる人がいない。
異動を希望する場合、そういう状況に陥るのが一番まずいと思う。
私がいなくたって全く構わない、いや、あなたがいなくてももう大丈夫、あなたにやってもらいたいことは全てやってもらった、むしろあなたより次の人の方がより良いものができる、人事権を持つ上司には、そう思ってもらう必要がある。
そりゃ本当は、「あなたにいてほしい!」って言ってもらえた方が、人としてやりがいを感じるというか、嬉しさはあるけれど……そうなってしまったら異動はできない。
(とはいえ心配無用。私のような若手がそのようなポジションになることはまずあり得ない。)

さて、振り返れば、去年の今頃。
上に書いたご機嫌な上司と私はしょっちゅう「異動したい!」と言い合っていた。
一対一の直属の上司と部下。それがお互い異動したいなんて、極めて不健全だけど、それが我らの数少ない共通の話題だった(笑)
もちろん当時の組織には不健全な部分もたくさんあったというのも大きいけれど、また、そうやって愚痴って笑うことが職場での少ないストレス発散だったのもあるけど、でもそれ以上にこの話題で盛り上がったのは、お互いが全力を出していたからでは無いかと思う。
一年間やりきって、もう悔いなんて何にも無い。自分にできることがこれ以上無い。来年度、反省点はもちろんあるにせよ、同じことの繰り返し。それに飽きてしまう。
当時、毎日10時近くまで働いていたのだ。
体力的にもいっぱいいっぱいで、精神的にもフルパワー。これが最後のご奉公、いつもそう思っていたし、そう思わなくちゃやっていられなかった。

それに比べたら、身体的にも精神的にも圧倒的に余裕のある今年度。
実は9月くらいまで、もう一年同じ仕事を担当できるのもいいかもしれないという思いが少なからずあった。今年は新規事業の立ち上げを経験できて、自分自身今の仕事には思い入れが深いのもある。また、2年間同じ仕事をしたことが無かったから、それはそれで良い経験だと、そう思っていた部分もあった。
だけど、年度末が近づくに連れて、来年度も同じ担当を持って、果たして今年度以上に良いものが作れるのか、疑問に感じてしまった。
もちろん、来年度も担当できるからには喜んで全力を出す。出し惜しまない。今年が完璧だったとも思わない。
でも、今年は今年で一生懸命取り組んだのであって、来年度、それを超える熱量と企画とアイディアを出すことを考えたら……それは結構難しいことだと思った。どんなに今、昨年度に比べたら余裕を感じていたとしても、今の組織として必要な熱量以上は、多分使っていたと自負したい。
上司からは、「来年度もあなたがやってくれたら、(勝手が分かっているから)俺も楽だしね」という言葉をいただいた。
確かに前例踏襲できるという点は楽だ。でも楽イコール楽しいではないのだ。
結果として2年間できるのなら、それはそれで良い経験にはなるだろうけど、でも決して2年間を前提に仕事をしてはいないのだと思った。この一年、やれることはやったはず。私はそこに、もう一回やりたいと思うような悔いは残していない。
もちろん、マイナーチェンジした方が良いところはちょこちょこあるけれど。

そう考えたら、(組織の考えはさておき)ああ私自身は満足したのだ、異動して新しいことをしたいと、そう思ってしまった。

今の組織(カンパニーというのが近いか)にいつまでいさせてもらえるか分からない。
いや、私はあと3年、もしくは4年で出るつもりでいる。
もしかしたら上手くいけば……それが果たして、個人的には上手くいっているのかは分からないけれど……あと1年しかいられないかもしれないし、あるいは全く上手くいかなければ、もっとずっと時間がかかるかもしれない。
いずれにせよ、そのなかで、このカンパニーで、私はまだやりたいことがあるのだ。一緒に仕事をしたい人だっている。
前例踏襲だから来年度は楽ではなくて、そういう前向きな思いを、きちんとぶつけたいと、そう思った。
今できる全力のひとつが、引継書作成。必要がなかったとしても。
だから、作っている。

それにね。いくら周りが異動しないと言っていたって、あるいは組織がそういうものだとしても。
異動する前、周りに「自分のやるべき仕事は頑張って一年でやり遂げて、形を作って、また戻ってきます」と、叶わなくたって、青臭くたって、相当酒に酔っていたとしても(笑)、そう言って出てきたからね。
だったら、異動できなくたって、ちゃんと一年でやり遂げるところまで、やらないと!
そういう思いも、少しだけある。