お仕事とそうではないもの。

社会人5年目の仕事で感じたこととそうではないことのメモ代わり。

雑談ができる関係性を作ること。

私は、私と前の係長の関係が面白くてたまらない。

先日、係長からメールをいただいた。
近々、前の部署で飲み会をやろうということになり、そのお誘いに対するお礼に近況報告が添えられたものだった。

最近、担当業務に関連する部署との飲み会を主催したらしいこと。
それが予想以上に盛り上がり、担当たちから色々な話を聞くことできて、主催者冥利につきたこと。
そんな内容が書かれていた。

事実から噂レベルまで。
この係長の凄いところは雑談から引っ張り出してくる情報量の多さ。そしてその雑談情報の精度の高さ。
それは偏に、係長のコミュニケーション能力の高さと、小柄な体型と、腰の低さ、何となく憎めない愛嬌、そしていつも笑っていることに起因すると思う。
ンフフフフ、ってやたら楽しそうに笑ってくれるから、この人には、思わず何かを話したくなるんだよね。

私と前の係長。
昨年度、同じ部署にいて、直属の上司と部下として、1年間仕事を回していた。
その組織は非常に小さく、あとは課長が1人の計3人。
この春、係長と私がそれぞれ別の部署に異動し、あっという間に4か月が過ぎた。
既に今の部署にも馴染んだし、現在の業務では完全に関係性が無くなった。
だけど、こうして時折メールをしている。
何かのきっかけでメールを送る。あるいはもらう。
今回なら飲み会のお誘い。たまに過年度の仕事に関すること。最近気になったことで何か情報を持っているか、等々。
で、最初は短いんだけど、ボールを投げ合うたびに、いつの間にかつらつらと長い近況報告になっていく。
そうして本当に、純粋に、仕事の近況報告しかしないメールを送り続け、早4か月が経過した。

なんなんだろう、この元上司と部下。
四十代の上司が、二十代の女性の元部下に対し定期的にメールを送っている……なんて、文字に起こすとやたらアブナイ感じがするけれど(笑)(小柄な上司に対して部下の私は大柄なので、並ぶとそんな要素は皆無なのですが)、これがびっくりするほど色気が無い。
むしろ、ここだけの話、個人的には、いつそういった事案に発展しガッカリするかと思っていた部分が少なからずあった。いや、正直今も常にある。
そうじゃなきゃ、なぜこの上司は今でも連絡をくれるのかよく分からない。
まさか、あまり考えの無い私と同じように、「いやー!なんかこの上司って面白いんだよねー!」という、それ自体が目的化しているのならば良いんだけど、良いオトナがそういうことってあまり無いもんでしょう(笑)
だから、あちらさんがメールを送ってくる理由はよく分からない。それが正直なところ。
でもそうは言っても、現在に至るまで、本当に、公私の「公」の部分100%で会話が続けられていることは有り難いと思う。
恐らくお互いに何かが楽しいんだろうね。
あるいは本当に、メールそのもの、コミュニケーションそのものが、楽しいのかもしれない。

でも、メールを読んでいて一番に思ったこと。
それは、相変わらずめっっっちゃ悔しいってこと(笑)
なんでこの係長の手に掛かると、こんなに上手く人間関係がハマって行くのか!!
その自分には無いコミュニケーション能力が本当に羨ましくて羨ましくて。

でも、そう思えたから一安心。
まだまだ私はこの上司から学びたいって思えてる。
だからこそ、今日もやっぱりメールを返す。
この元上司の尊敬する部分を、全部学ぶぞ!盗み取ってやるぞ!って気概で返す。
その前向きな気持ちが一番大事。

私が係長から勉強したことのひとつ。

それは、雑談から情報を得ること。
でもそれって、ただ闇雲に雑談を振ればいいわけでは無い。
そのためには、普段から信頼関係を築いていないといけない。

普段からの関係性があるからこそ、たまに会った相手に、「ここだけの話、普段なかなか言えないことがあれば言ってくださいね!あ、課長と係長には内緒にしておきますから(笑)」が通用するわけで。
前の部署でそれを学び、よくそうやって相手の愚痴、今後火を噴きそうな非公式情報を引っ張り出したものです。

雑談から情報を引き出す、と言うとまるで打算的な関係性を目論んでいるように見えるけど、そうではないんだよね。
雑談ができるような信頼関係を相手と築くこと、その楽しさを係長から教わった。
もっと言えば、そのために自分の心を開くこと。
上司だから、部下だから、先輩だから、後輩だから、他の部署の人だから……会社、仕事というカテゴリーに捕らわれて萎縮、あるいは過度に距離を置き過ぎず、相手に寄り添うこと。
どんな時でも、冗談言って笑って仕事をすること。
そういう関係の人が増えていくと、仕事は案外楽しいってこと。
私が、係長の隣で仕事をしていて勉強したことは、そういう人として当たり前なこと。
仕事だから、忙しいからって言い訳するうちについ疎かにしがちなこと。
でも、大事なことだと思う。
その結果として、良い仕事はついてくるんだよね。

その実践というわけでは無いけれど、今、元の職場である本社に出張するときには、必ずお世話になった人の顔を見に行くようにしている。
全員が全員、毎回会えるわけではないけど、仕事関係でちょっとお力を借りた時などは、良いチャンスとばかりに積極的に会いに行く。
顔を合わせて一言二言近況報告と雑談をする。冗談を言って笑う。
そして必ず、「また飲みに行きましょうね!」あるいは「今度、ランチでもしましょう!」って声を掛ける。
信頼関係を築くこと。自分から相手に歩み寄ること。別に仕事だから特別な関係性があるわけじゃない。
今後は、今のお仕事でお世話になっている人たちにも、少しずつ会いに行ければ良いなと思う。

あ、その実践という意味では、係長との関係性が一番、まさにそうだった。
どのように、この上司と関係性を構築していくか?
まさに直属の上司・部下をやっているときは日々の課題だったし、その現在の実践こそが、きっと今のメールなんだと思う。
信頼関係を築くために、自分から心を開くこと。相手に寄り添うこと。
この上司の場合は、寄り添うというか、ツッコミを入れること、かもしれない。

本社に伺ったときは、係長にも顔を出す。
そこで具体的に何を話すでもなく、ひたすらお互いのボケを拾ってツッコミの応酬をし合い、時折真面目なことを言って言われてハッとしたりもしながら、やっぱりこの係長は面白いな、と思って帰る。
何か具体的な成果を得るわけないし、そこに打算があるわけでもない。
ただ、こんな面白い上司がいてくれる会社なら、まだ楽しいことがいっぱいあるんじゃない?って希望をもらう。
そんな元上司。

係長は、私に説教をしたことは無かった。
でも、隣で一緒に仕事をさせてもらえて、本当に色んなことを教えてくれた。気付かせてくれた。
それは、係長のコミュニケーション能力の高さに起因するものもあれば、上司・部下の関係性において、互いに現状よりも良い仕事をしていこうと一生懸命だったからこそ、気付くことができたものもある。

今の仕事にも、そこでの気付きが存分に生かされている。

それもあって、やっぱりこの元上司との関係が面白いって思うのだ。